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質問1:「かけ流し」の「源泉」は、本当に良い温泉?

日本の温泉法では、「温泉とは地中から湧き出す温水、鉱水および水蒸気などで泉源での温度が25℃以上のものか、泉水の中に定められた19種類の成分(硫黄、リチウム、マンガンなど)のうち1つでも規定量以上含むもの」と定められています。すなわち、湧き出している地点での水の温度が25℃以上あれば無条件に、また、それ以下の温度でも含有成分の量が規定を満たしていれば「温泉」と名乗れるのです。

かけ流しのお湯はいつも新鮮

「源泉」とは、一般的には温泉が湧き出している地点で採取されるお湯のことですが、温泉施設のパンフレットなどに「源泉」と表示されている場合は、その温泉施設内で湧き出したお湯を使っていることを表わしています。一方、施設外の源泉から給湯管で引き込まれている場合は「引き湯」と呼ばれます。
「かけ流し」温泉とは、湧き出したお湯をそのまま湯船に流し入れている施設のことで、新たに湧き出した量だけ、いつもお湯があふれています。加熱、加水したり、お湯を循環ろ過している施設は、「かけ流し」と呼ぶことはできません。
なお、かけ流し温泉は、源泉を所有している施設だけでなく、引き湯の施設でも名乗ることができます。
「循環ろ過」とは湯船のお湯を循環させて不純物をろ過し、再び湯船に戻す方式のこと。使用湯量が節約できるメリットですが、同じお湯を長時間利用するうえ、ろ過も行なうので、時間とともに温泉成分が薄まってしまいます。さらに、ほとんどの場合、塩素による殺菌も同時に行なわれるので、源泉の温泉とは成分が異なってしまいます。
ただし、主に温度調整のために循環方式が採用されるケースもあり、この場合は若干、事情が異なります。こうしたケースでは、ろ過は行われていませんし、温度が下がった時に新たに湯船に注ぎ込まれるのは、ほとんどの場合、源泉の新しいお湯です。このような場合は、一般的な循環ろ過方式と同列に論じることはできないでしょう。

温泉のお湯はどんどん老化する

実は温泉は時間とともに「老化」します。温泉には、様々な成分が溶け込んでいますが、時間とともにその成分が変化していきます。やはり、湧出したままの源泉を、できるだけそのまま利用している温泉がお勧めなのです。
源泉が熱い場合には、湯温を冷まさなければなりませんが、その際も、水で薄めずに熱交換で冷ます方法を採用している温泉の方が高く評価できます。
たとえば、北海道の川湯温泉では、暖房や雪を溶かすのに利用しています。また、熱いお湯をかき回して温度調節する「湯もみ」を行っている地域や、湯の注ぎ口の口径を太くしたり細くしたりして調節している施設もあります。

温泉分析書は源泉の地点のもの

温泉施設には、脱衣所などに「温泉分析書」が掲示されていますが、注意が必要なのは、この分析内容は湧出している地点の源泉のもので、その施設の浴槽のものではないこと。かけ流しの施設なら、ほとんどその分析内容が当てはまるはずですが、循環ろ過のお湯や、源泉から遠い場所、水を加えたお湯などは、成分が変化していたり、薄くなっている可能性が高いのです。

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